今帰仁城跡
今帰仁城跡は、沖縄本島北部の本部半島、今帰仁村今泊にあります。
標高約100メートルの琉球石灰岩上に建つグスクで、北山(ほくざん)王の居城でした。
クボウ御嶽を背景に築城された今帰仁城跡は、これも、規模の上では数あるグスクの
中でも、首里城に並ぶほどの大きなグスクです。
今帰仁城跡は、主郭を中心に9つの曲輪(くるわ)を有し,西方が城の正面となり、
東に向かって、高さを増していき平郎門(へいろうもん)をくぐって、二の曲輪から、
北殿跡に至ります。
城壁は、琉球石灰岩を平積みにして、3メートルないし、高い所では8メートル程の高さ
に積み上げられその長さは、1.5キロメートルにも達し城壁の上には、さらに、厚さ60
センチ、高さ90センチの胸壁もつくられており、重層的な防御機能を兼ね備えています。
志慶真の曲輪と、一の曲輪の遺構調査から、古い建物跡などが検出され、また、出土
品も多く発見されるなど、今帰仁城跡の実像に迫る調査が進んでいます。
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