
「てぃんさぐぬ花」
てぃんさぐぬ花(はな)や
爪先(ちみさち)に染(す)みてぃ
親(うや)ぬゆし言(ぐとぅ)や
心(ちむ)に染(す)みり
天(てぃん)ぬ群(ぶ)り星(ぶし)や
読(ゆ)みば読(ゆ)まりしが
親(うや)ぬゆし言(ぐとぅ)や
読(ゆ)みやならん
夜走(ゆるは)らす船(ふに)や
ニヌファ星(ぶし)みあてぃ
我(わ)ん生(な)ちぇる親(うや)や
我(わ)んどぅみあてぃ

「意味」
ホウセンカの花は
爪先に染め
親の言う事は
心に染めなさい
天の群れ星は
数えようとすれば数えられるが
親の教えた事は
数えきれないものだ
夜走る船は
北極星が目あて
私を生んだ親は
私を目あてにしている
読んでみておわかりになると思いますが、すべて八・八・八・六の三十文字による琉歌
形式になっていて、実に見事に親の子供への愛情や人生の教訓を歌っています。
これは親から子供に与えられた教訓歌です。
「てぃんさぐぬ花」はホウセンカのことで、子供たちはこの花びらをマニキュアのように
爪にぬり、楽しんで、あそんでいたそうです。
実際に子供たちとやってみて下さい。

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